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世界でも多い研究不正の事例とその理由 [社会]

やっぱりそうなっちゃったかぁ(-_-;)

新型万能細胞とされる「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、理化学研究所の研究ユニットリーダー小保方晴子さんが、論文2本のうち主要な1本の撤回に同意したそうです。

論文のコピペやら改ざんやら散々騒がれていますが、ここではすこし世界に目を向けてみたいと思います。

今回の小保方晴子さんのような研究不正というのは、世界的にはかなり頻発していることなんです。

大小あるのですが、主な研究不正の事例を少しだけまとめて紹介してみたいと思います。

まず、どんなことが研究不正になるのか。

実験データを改ざんする、捏造する、他人の論文を自分の論文として発表する、他の科学者のアイディアの盗用する、実験データを記録したもの(USBなど)の窃盗およびコピーをする、研究に関係のない人が論文の著者として載る(ギフトオーサーシップ)などがあります。

実験データの改ざんや捏造は結構多いみたいですね。

カエルが交尾した時に瘤が発現すると研究発表したが、実は研究者がカエルに着色していたとか。

皮膚移植に成功したとするマウスの皮膚にマーカーペンで着色していたとか。

これは極端な例で、ほとんどは論文の盗用、実験データの捏造。

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では、なぜこのような不正をするのか。

理由は主に、成果を出すことが迫られることと、その競争が要因とされています。

論文を出すにあたって、研究者はそれが成果として証明されなければなりません。

分かりやすく言うと、研究のデータや結果が本物で、論理的で、説得力があり、断言できないと認められませんよ、という具合です。

なので、研究者の中には、研究のデータや結果が本物で「あるようにみせたり」、論理的で「あるようにみせたり」、説得力が「あるようにみせたり」、することで成果として認められようとするのです。

本来、この論文などは査読と呼ばれる言わば検査があるのですが、これがよく機能していないとされています。

研究においては、各研究者の倫理任せになっていて、そこまで見抜くのは困難なのです。

そこで、少しでも不正を防止するために、研究者の間ではこんな決まり事があります。

先日小保方さんの研究ノートが公開されましたが、あれ手書きでしたよね?

研究ノートなどは本人の筆跡が残るように手書きで、しかも訂正等で不正が行われないようにボールペンで書く決まりになっています。

誰が何日の何時にこれを書いていたのかがはっきりしていると、いざ不正疑惑が浮上した時に証拠としての役割を果たし、場合によっては身の潔白も証明してくれるのです。

今回、小保方さんの研究ノートが公開されましたが、結果として論文撤回に同意したということは残念でなりません。

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